同労者

キリスト教—信徒の志す—

JSF&OBの部屋

~ 年末感謝会を終えてからの出来事 ~

石井 和幸

『私たちは神とともに働く者として、あなたがたに懇願します。神の恵みをむだに受けないようにしてください。』
(コリントⅡ 6:1)

『すべての懲らしめは、そのときは喜ばしいものではなく、かえって悲しく思われるものですが、後になると、これによって訓練された人々に平安な義の実を結ばせます。ですから、弱った手と衰えたひざとを、まっすぐにしなさい。 また、あなたがたの足のためには、まっすぐな道を作りなさい。なえた足が関節をはずさないため、いやむしろ、いやされるためです。』
(ヘブル12:11〜13)

 読者の皆様、今年もよろしくお願い致します。月日は当たり前のように過ぎて行きますが、家族そろって主の御手のうちに新しい年を迎えることを、この上ない恵みであると感謝しております。
 私たちの教会では、2015年の年末感謝会が、12月の第二木曜と第三木曜祈祷会時、2回に分けてもたれました。私は、12月9日の年末感謝会にて証をいたしました。この年は特に、家内が体調を崩した折り、それを家族全員でフォローし、教会の先生方、兄弟姉妹の祈りと励ましを受け回復が与えられたこと、また、子どもたちが守られ、成長が与えられたことを感謝いたしました。また、教会のサテライトとして我が家一階の事務所が用いられ、自分自身も今までと違う宣教の展開も与えられ、一挙手一投足、主の導きを仰ぎ、主に栄光を帰する大切さを証しさせていただきました。
 年末感謝会から明くる週の14日、熱が下がらない長男を病院に連れて行ったところ、入院することになり、約2週間の入院生活となりました。仕事が終わったら家内と交代して長男の看病をし、終電の時間が来る前にまた家内と交代して、次の日の朝早く仕事に出る・・・ということが何回が続きました。私自身も発熱し、体調を崩したなかでありましたが、教会の皆さんの祈りや励ましに支えられ、長男が一時帰宅が許され、大変感謝いたしました。けれども、今度は長女が発熱し、長男の看病と、長女の看病を家族総出で手分けして行い、クリスマスの準備、奉仕も先生方、兄弟姉妹に代わっていただいたり、助けていただいたりしながら、この時を乗り切り、長男の退院の日を迎えることができました。家庭において、長女と長男が手を取り合って笑う姿、そして家族8人が揃い、元気な長男が会話に加わっている・・・この光景は決して当たり前ではなく、神からの大きな恵みであることを痛感し、家族それぞれがその恵みを噛み締め、心から感謝を覚えました。
 長男の入院が『年末感謝会で証をし、来年への決意を表明した直後』であったという事実は、神が私の証を聞き届け、まるでおさらいをするかのように、試練を与えてくださったように思えました。『こうしなさい』『今は自分のしたいようにしてはいけません』と神が豊かに語りかけてくださった2週間でありました。
 聖書は、偶然の出来事を羅列したものではなく、『神がこのようにしてくださった』という視点で、神の霊感によって書かれたものです。年末の2週間に起きた出来事を、『偶然で、アンラッキーなこと』とは決してとらえず、主にあってまっすぐな道を作り、家族が一致して新しい年を歩む備えを主ご自身がしてくださったことを、このことを通して教えられました。
 なお、この2週間の試練と、今ある恵み、導きを夫婦で吟味しながら、新しい年も祈りつつ進みたいと思っております。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)