同労者

キリスト教—信徒の志す—

JSF&OBの部屋

~主にある喜びを伝える~

石井 和幸

「しかし、わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます。」
(ヨハネ4:14)

 私たちの教会で、高校生と大学生のクリスチャンホーム子弟が漫才コンビを結成してもうすぐ一年が経とうとしています。最近、コンビ名が「給食係」と決まり、教会のイベントで漫才が披露されました。なぜ「給食係」という名前になったのかはまたの機会に紹介することにしますが、彼らが演じる漫才とコントは本当に面白いものです。ネタの内容はほぼ全部が教会であったこと、また教会に来ている人たちを取り上げたもの、いわゆる「内輪ネタ」なのですが、とても目の付けどころが良く、楽しく教会を紹介しています。「ネタ」としてとりあげられる人たちも、『給食係』の2人を信頼して、快く彼らが演じることを承諾しています。彼らもよく練習して本番に備え、教会の人たちは彼らが漫才でとりあげている主題に心の底から共感し、笑い続けることができます。『給食係』の二人は、自分たちが神に愛されていて、教会のなかで真実の愛を受けていることを証しし、(愛する教会の人々に自分たちも応えたい、楽しんでもらいたい!)という一心で、漫才の内容を二人で考え、一生懸命練習しているのです。
 また、先日、子どもの頃から私たちの教会で共に信仰生活を営んだ齊藤恵一兄と遥姉が結婚しました。新婚旅行から帰ってすぐの祈祷会で、恵一兄が結婚式の感謝とともに、新婚旅行の報告と証をしてくださいました。その証しは、私の家内も「プロの漫才より面白かったね!」というほど、教会員一同、爆笑が絶えないものでした。恵一兄は、証しを聞いている人たちをわざと笑わそうとしたのではなく、(多少の脚色はあったでしょうが)姉妹と新婚旅行にいって、新しい生活が始まって発見したこと・・・ひとりでは気付き得なかったことを、とても新鮮に、心からの感謝をもって証しされていました。恵一兄と同じように神によって結婚が導かれた先輩の夫婦は、自分たちの新婚の時を思いつつ共感し、笑わずにはいられなかったのです。また、救われたばかりの若い兄弟姉妹にも笑いが絶えない、また神の恵みをともに感謝せずにはいられない祈祷会のひとときでありました。 
 最近、牧師から『親は、霊性とともに健康・体調を崩さないように、元気でいなければならない』とアドバイスを受けました。親が体調を崩すと、子どもに対して躾が徹底できないばかりか、親が不調である影響がすぐ子どもに、不満・わがままな態度として表れてしまうということでした。親が主にあって喜ぶ姿、家庭と教会にイエス・キリストの血による新しい命が流れ続け、主にある真実の喜び、心から笑える健康な家庭と教会があるならば、子どもたちは、まず親を通し、そして教会を通して神を知り、世の楽しみや価値観に勝る神の豊かな導きを味わうことが出来ると信じます。
 齊藤恵一兄姉の結婚は、私たち教会にとって大きな喜びでありました。また、私たちの教会にてクリスチャンホームを建設されている家庭の、その子弟が、イエス・キリストの十字架による救いを受け、教会にある真の喜びを表現し、伝えている姿に励まされました。
 私たちも、主にある喜びと労苦に与り、教会と共に歩み、キリストにある福音をためらうことなく、正しく、子どもたち、隣人に伝えることが出来るように、なお夫婦で神の前に遜って導きを請い、祈りつつ進もうと、決意する3月でありました。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)