同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 希 望 —

茂永 和子


「あなたがたに新しい戒めを与えましょう。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。もし互いの間に愛があるなら、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるのです。」(ヨハネ 13:34-35)

 過ぐる3月、私たちの教会では二人の若い先生方の就任式があり、大変感謝な時が与えられました。お二人は生まれる前から神様の働きに立っていくことを願われ、祈られて愛されてきた姉妹であります。それぞれ与えられた召しに従いながらも、時に迷いながら、悩みながら歩んでこられたことを知ることであります。
祖父であられる山本光明牧師の病床においての按手をもって任命がなされました。
それは私たちの教会にとって大きな祝福であり、希望であります。
山本光明牧師は最後の務めを果たして、その六日後に天に帰られました。
その意志を受け継ぎ、立っていかれる若い先生方がおられることを心から感謝いたします。
私たちの教会も今年70周年を迎えようとしています。これまで先を歩んでこられた方々が大切に守ってきたもの、そしてこれから新しく切り開いていくもの、どのようなところに導かれていくのか今はわかりませんが、神様が最善の道を備えていて下さることを信じ期待しています。
この年、礼拝のメッセージで語られている「主キリストの僕」として、どのように歩んで行くべきかということを探らせていただいています。
私も結婚を通して仙台教会に導かれて20年が経ちますが、家庭においても教会においても、試練と思える時や、心悩ます出来事もあります。しかし、その一つ一つの歩みの中に確かに主が共におられ、先生方、教会の兄姉がおられることを覚え感謝いたします。
お互いに弱さや足らなさ、難しさを覚えるような時も、神が召して下さった神の家族として共に仕えさせていただきたく願います。
そして、その営みを通して、一人でも多くの方々が教会に加えられ、救いに導かれることを願っています。

(仙台聖泉キリスト教会会)