同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 見ゆるところによらずして —


 2020年も12月を迎え、早いもので、1年を終えようとしています。新しい年を迎えるに当たって、まずこの年の私の歩みを振り返ってみました。この年は、精神的に大きく心のバランスを崩し、その心の健康の回復に時間を要した1年となりました。昨年後半より体調の異変が少しずつ現れてきていたのですが、今年の2月頃から、仕事中に手が震え、事務作業などに支障が来て集中できなくなり、車の運転も困難な状態になりました。心療内科に通院するようになり、主治医の先生より、抱えている仕事を減らすこと、しっかり休養と睡眠をとることを処方されました。それまでは、5年前から始めた事業に邁進し、休むことなど考えず、がむしゃらに事業安定と拡大のために働いてきましたが、そのことによって気を病むことが多くなり、私の精神は限界に来ていたのだと実感しました。
 ちょうど、コロナウイルス感染拡大によって取引先の訪問自粛などもあり、思い切って生活スタイルを変えることにしました。毎日、夜遅くまでしていた仕事を夕方5時にはやめて帰宅するようにし、土曜日も可能な限り仕事をしないことにしました。抱えている仕事も現状の体調の中で無理な依頼は断ることも始めました。そして、平日はほとんどできなかった家族との夕食の時間が与えられ、早めの就寝を心がけました。少しずつですが、心のバランスも整えられてきました。
 また、人を介して神は私に回復の力を与えて下さいました。取引先の社長から、私の事を気にかけてくださり、「あまり気を病まないことだよ。ベストを尽くしてやった結果であれば、良くても悪くても受け入れることだ」と助言して下さいました。この言葉は、私の心に大きく残り、その後の心の回復にもつながりました。
 そのような私の健康不安の中にあっても、神は私を用いてくださり、第二教会の建築のための建築諮問委員会の立ち上げとその働きの責任を担わせて頂きました。委員となって、その責任を懸命に果たし、協力して下さった兄姉に大きく慰められたことであります。具体的な建築に至るまでには困難が多かったことでありますが、来年に向けて大きな希望を持てるところに進んできました。
 事業にあっては、拡大と共に心揺さぶられる日々を送りましたが、調子を崩した時に讃美歌「見ゆるところによらずして」が私の心に響き、大きな慰めと力が与えられました。

見ゆるところによらずして
 信仰によりて歩むべし
何をも見ずまた聞かずとも
 神の御約束に立ち
歩めよ信仰により 歩め 歩め
 疑わで
歩めよ信仰により
 見ゆるところによらで

私と共に歩んだ家族、私のために日々祈り労して下さった先生方、兄弟姉妹の支えがあり、神の御手の中に生かされた1年であったことを心より感謝しています。
迎えます2021年も、「見えるところによらず信仰によって」歩まさせて頂こうと思っています。

(仙台聖泉キリスト教会会)