同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 神と共に歩む一年を願って —

森田 初実


「主はあなたに告げられた。人よ。何が良いことなのか。主は何をあなたに求めておられるのか。それは、ただ公義を行い、誠実を愛し、へりくだってあなたの神とともに歩むことではないか。」(ミカ書 6:8)

 先日、大きな地震がありました。夜でしたのでその後何回かくる小さな地震にも敏感になってしまいなかなか眠ることができませんでした。ちょうど10年前に東日本大震災を経験し、その時のことを思い出し、いろいろな事が頭の中をかけめぐりました。
 今回の地震で我が家は食器がいくつかこわれてしまいましたけれどもさいわい停電などなく普段と変わらない生活をおくることができました。次の日が日曜日でしたが、私たちの教会では礼拝を守ることができました。私は父をつれて教会へいき、礼拝のはじまる前の時間少し早めに自分の席について心を整えておりました。他の方々も集まってまいりましたので私はとても安心しました。
 昨年はコロナ禍によって今までとはちがう生活を余儀なくされることでした。それは現在も続いています。そのような中にあってなかなか礼拝を守ることができない教会があったことなどきびしいところを通らされた昨年でありました。私たちの教会もいろいろな工夫をしながら礼拝が守られてきました。私は礼拝にいってそこで話されるメッセージで力をいただいたり、時には私の心に重く残る言葉があったりします。礼拝は神と大切な対話ができる時間です。そこから私が神と共に歩みだす一週がはじまります。特に私が救いをいただいてもう一度新たな歩みを神がゆるして下さってからの礼拝で語られるメッセージに私は励まされ涙し、感謝をおぼえ、日々の営みへとなっています。
 私は両親がクリスチャンでしたので生まれた時から教会へいき、集会にも物心がわかるようになってからもいっていました。しかし、私自身がいかに罪深い人間であるかを認めていない時は、語られるメッセージが分かっていませんでした。そんなかたくなな心をもった私に神は少しずつふれていって下さいました。それで私も贖っていただくことができ、神の愛の中へ私の心を委ねることができました。その時から神のあわれみ、恵みがいかに豊かであったかを覚えることができるようになってきました。
 2021年もコロナ禍と向き合いながら進んでいくことでしょう。予想もしていない災害や出来事が又あるかもしれませんが、私の心がまず何を第一にしていくのかを、揺さぶられずに、この一年を歩んでいきたいと願っています。

(仙台聖泉キリスト教会会)