同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 信仰の継承 —

石井 行雄


「新しき地に 踏み出だす 心に備え ありや見よ
 ヨシュアの如く 我も言わん
 「我が家と我は 主に仕えん」(ヨシュア記 24:15)」(インマヌエル讃美歌 481)

 昨年は、我が家においては大きな動きもなく、平穏な一年だったと言えると思います。
 そんな中にあっても、それが当たり前でなく、神の守りと導きがあったこと、単調で平凡と思われる日々の生活でも、遜って一日を大切に生きることを心掛けてきました。
 今年は変化の年です。先月の30日に、長い間待ち望んでいました新しい教会の献堂式が行われました。昨年の12月に、ある兄弟から「石井さんが昔作った加茂教会の看板を使うことになりました。特別な思いでしょう。」との話がありました。思いがけない言葉に、30年前加茂教会が廃止されてからこれまでの長い年月の思いと共に、再建されたような喜びを感じました。  新しい教会は、江戸時代から歴史のある副都心にあり、地下鉄の駅にも近く、伝道には良い所です。救われる方が与えられるように祈って行きたいと思います。奇しくも教会名は、私が提案した「仙台聖泉一本杉教会」となりました。このことを励みとし、神の栄光が表わされる教会として立ち続けるために、少しでも役に立つ者でありたいと願います。
 我が家においては、7月より新築した家に私たち夫婦と息子夫婦、そして孫と3世代が同居することになりました。私としては現在住んでいる所に増築して同居するつもりでしたが、老いては子に従えの通り、息子夫婦の考えを導きと信じ受け入れました。
 冒頭の聖句は、両親、特に母親が大切にしていた聖句です。いよいよ4代続く信仰の継承が始まることになりました。私の大切な役割は、同居を通して信仰の継承の助け手となることです。信仰の姿勢、言動が問われることになります。神の前に遜って知恵を与えられて進んで行きたいと思います。
 最後に私の小さな夢を書かせて頂きます。8年間働きました今の建設機械リース会社に、もう4年勤めたいと思います。それから80歳になるまでの3年間は、新居が42年間勤めた石井商工工場の近くになることもあり、そこで働きたいという思いがあります。今年も御言葉によって励まされ、神の導きに従って兄弟姉妹と共に歩んでいきたいと願います。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)