同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 三世代同居 —

石井 行雄


「見よ。兄弟たちが一つになって共に住むことは、なんというしあわせ、なんという楽しさであろう。」(詩篇 133:1)

 去年一年を振り返って見ると、感謝なことは、聖書通読を最後まで続けられたこと、集会出席を守れたこと、夫婦共に一年間健康が守られて、仕事も休まなかったこと等が挙げられます。
 聖書通読に関しては、毎年「ことしこそは」という思いでチャレンジしたのですが、三日坊主ではありませんが、三ヶ月坊主位で失速していました。一歩前進しましたので今年も続けられるように励んでいきたいと思います。
 大きな出来事としては七月に、私達夫婦、息子夫婦、男の孫二人(三才と八ヶ月)三世代が新し家に住むということがありました。引っ越しは二ヶ所の家からでしたので大変でしたが、日曜日の午後多くの兄弟姉妹が車で駆けつけてくださり、半日で終えることができました。その愛の労に感謝します。
 家の東は自転車で二十分の所に海と貞山堀に沿った風光明媚なサイクリングコースがあり、私も休日に楽しんでいます。西は車で二十分の街の中心地に教会があります。南には田園風景が広がり、その中に樹齢二百五十年の森林地区があります。また家のすぐ近くに孫が通う保育園、小中学校、スーパーがあります。街と自然が調和され、生活もしやすく、仙台で一番の所に住んでいると自負しています。
 生活は孫と関わる時間が多くなりました。「おじいちゃん。おじいちゃん」と呼ばれ、急に年を取った気分になりましたが、童心帰り、忙しく充実した毎日です。
 孫は讃美歌を持って「いくるかいもは三百十二番、いつくしみ深きは何番?」「百六十五番だよ」こんな会話から私と孫の合唱が始まります。文字はまだ読めないのですが、讃美歌にある十字架を見つけては「あっ、これ十字架、十字架」と話しかけてきます。願うことは教会の中で育てられ、健やかな成長と共に十字架の意味を理解し、やがて救われてその中に生き、四世代続く石井家の信仰の継承者となることです。私達夫婦の役割はそのことの助け手となることです。時間をかけ、愛をもって接し、孫との関係をより親密なものとしたいと思います。幸いにも教会には孫と同じ年頃の子供が数人育っています。また五月に新しい家庭が誕生しようとしています。私達の教会が長い年月取り組んできました「教会の建設」「家庭の建設」「信仰の継承」この課題に向かって私の家庭も教会の兄弟姉妹と共に歩んで行きたいと思います。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)