同労者

キリスト教—信徒の志す—

わかふうふ、わかもん、いっしょに学ぼっ!

— 娘たちと共に生きる信仰 —

齊藤 遥

「こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。」(コリントⅠ 13:13)  

私には今年6歳と2歳になる娘がいます。子育てをする中で喜びも多く与えられますが、悩みの中に置かれる時、私自身の信仰が問われることも多く覚えます。
家庭集会の中でも、信仰の継承についてお題目のようになってないか、私達親が信仰や福音、宗教性についてよく考え、吟味し日々の生活の中で時を捉えながらどのように実践していくか探り求めることが話されました。私もその事を心に留めながら日々歩ませていただく中、長女との関わりを通して感謝な出来事がありました。
 ある日保育園の帰り道「足の裏にとげが刺さって気になる」という事を長女から言われ、家で確認すると数ミリもないような細くて小さなとげでした。すぐに取ってあげたかったのですがその日は夜の祈祷会の為、集会後に持ち越しとなりました。集会中も気にならないか心配でしたがいつもと変わらず静かに席を守り、集会に参加しておりました。
 帰宅後、私が荷物の整頓をしていると娘の部屋から「ギャー!!」と大声と共に泣き声がして、様子を見に行くと主人が一生懸命にとげを取ろうとしていました。とげ担当の主人いつもは器用に取れるもこの日はなかなかうまくいかずに、主人も娘も一日の疲れと心に限界が来ていたようで困り果てた状態でしたので、主人と交代しました。悲しみの中にいる娘を膝の上に座らせたとき、とげ抜きの経験がほぼ無い私はまず娘の心をどう落ち着かせればよいかと考えました。その時、ふと子供の頃の記憶がよみがえりました。それは、私自身もどうしようもなく悲しみ辛い時に教会の牧師・伝道師の先生方に「私達がいるから大丈夫です!!一緒に乗り越えましょう」と力強く励まされ、悲しい時ともに祈ってくださったことが鮮明に思い出され、今私が娘にしなければならない事として神に示された瞬間でした。私もまず娘に「痛いけど、お父さんやお母さんがいるから大丈夫です。」と言って、娘の辛い所の回復と乗り越える力を与えてくださいと神様に祈りました。
 とげ抜きに入り、なかなか抜けない中娘はまた泣き出しましたが、「大丈夫。大丈夫。神様が共にいるから。でも、顕(長女)自身も神様の助けを信じることが大切」と繰り返し伝えるうちに、長女も落ち着きを取り戻し、横で見守っていた次女も「がんばれ!お姉ちゃん!」と応援を受けながら無事にとげを抜くことができました。長女はほっとした表情、次女も手をたたいて「やったー!!」と喜んでいるのを見て驚いていましたが、もう一度神様に感謝の祈りを夫と娘たちとさせていただきました。
 一連の事が娘たちにとってどう感じたかはわかりませんが、神様は私と同じように福音の種として残してくださったこと、引き続き常に世の生活に追われやすい私たちの家庭ではあり、困難もあることを覚えますが私たち親が神を第一に祈り求め続ける事、信仰継承に取り組み続ける事の大切さを改めて示され、娘たちの信仰に真の神様と出会い救いの道に導かれるようにと願っております。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)