同労者

キリスト教—信徒の志す—

わかふうふ、わかもん、いっしょに学ぼっ!

 - 心と思いを一つに -

岩本 献一

  「信じた者の群れは、心と思いを一つにして、だれひとりその持ち物を自分のものと言わず、すべてを共有にしていた。」(使徒の働き 4:32)  

 仙台市民になってから、仙台教会の会員になってから、また結婚してから約1年が経過しました。まだまだ慣れないことが多く・・・といったような事がない事は、教会員の皆様にも伝わっているところかと思われます。それもひとえに先生方、教会員の皆様が積極的に私を受け入れ、交わりを共にする事を望んでくださるおかげだと思っています。(もちろんその筆頭は妻であります。)
 先日は、はじめてメサイア礼拝に参加させて頂きました。メサイアそれ自体も、英語で合唱をする事も初めてで、非常に新鮮な体験をさせて頂きました。この取り組みが、働き盛りの世代を中心にほぼ全員参加で毎年行われているという事は、決して惰性や当たり前で出来るようなことでは無いはずです。社会での立ち位置や、家庭での変化に対応しながら教会生活を続けていくためには、簡単にぶれないことや芯の強さといったものだけでなく、反対に変化に対応し、柔軟であるといったことが必要で、それぞれがバランスよく保たれているという事が重要なのではないでしょうか。
 私達の教会(この言い方をするのはまだ若干の抵抗があるのですが・・。)には、これから福音を届けるために新しい活動を始めていく道が示されています。しかし、新しい事を進めていく事は簡単ではありません。私自身、自分の中に保守的な部分がある事を自覚しており、なかなか新しい一歩を踏み出せないという事が多々あります。ですが、私達の兄弟たちが経験してきた事に倣う事は、新しい一歩だと捉える事が出来るのではないでしょうか。おそらく、教会の中で私のしている事は皆様にとって比較的新鮮に映る事だと思います。ですが、実はこのほとんどは私自身がこれまで経験して来たことを再現しているに過ぎません。反対に私も、この教会の先輩方がしている事を真似しているだけですが、これは自分にとって非常に新鮮な取り組みです。
 新しい事を始めるというと身構えてしまいますが、兄弟たちの賜物を真似てみる、頼ってみるというところから始めるのはなかなか良いことだという事が、この教会に来てから示されています。これは、冒頭の御言葉が皆様によって実現されているからこそだと思っています。
 私自身はこれから小、中学生との交わりを中心に、福音の働きを進める立場になっています。考えや行いが硬直しないよう、彼らから学びながら、そして神に頼りながら歩んでいきたいと思っています。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)