同労者

キリスト教—信徒の志す—

わかふうふ、わかもん、いっしょに学ぼっ!

- 主の不思議な導き -

茂永 頼子

「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。」(詩篇37:5)  

 先月から、近所の障がい者施設でアルバイトを始めました。福祉系ではない大学生としてはなかなか珍しいアルバイトだと思います。働くことになったきっかけですが、私は前期で大学の全講義が終了したため、アルバイトを探し始めました。最初は、求人サイトでカフェの接客などを探し、候補もいくつかありました。しかし、どこか決め手となるものがなく迷っていました。そのような時に、何気ない気持ちで大学の求人掲示板を見たところ、家から徒歩数分で行くことのできる障がい者施設の求人を見つけました。主な業務は、掃除や給食の配膳とあり、時給の面でもあまり乗り気にはなれず、希望していたアルバイト先に落ちたら最後はそこにしようという気持ちでいました。しかし、そこからアルバイトのことを祈りながら考える中で、その施設のことが心にひっかかるようになりました。次第に、そこが良いのではと思うようになり、最後は伝道師の先生にご相談しました。先生からは、楽しさで言ったら接客の方が楽しいと思うけれど、人と関わるという点では、今後の私の歩みや、教会生活で生かすことのできる場面が出てくるかもしれないから、その施設を受けてみたらどう?とお話をいただき、主の導きと信じ、応募しました。
無事に採用していただき、働き始めてから二ヶ月が経ちます。その施設は、ここ数年学生のアルバイトがおらず、大学に求人を張り始めて四ヶ月で、応募してきたのは私一人だけということもあり、職員の方々は本当に親切にしてくださっています。利用者の方々は、接するのが難しい方もいますが、孫くらい年の離れた私にも敬語を使い、お部屋の掃除をするたびに丁寧にお礼を言ってくださる方が多く、快く迎えてくださっていることに感謝しています。入居型の施設のため、利用者の私物管理にはとても厳しく、スプーン一つも「これは利用者さんの財産だから」と教えられ、責任の重さを感じる仕事ではありますが、尚誠実に仕える者でありたく願います。
初めはあまり前向きに思えなかったアルバイト先でしたが、今ではこれほど恵まれた場所はないと思うようになり、神様の導きは本当に不思議だと感じます。私のことを私以上に知ってくださっているお方は、いつも私を最善の場所に導いてくださっていることを確信し、感謝致します。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)