同労者

キリスト教—信徒の志す—

わかふうふ、わかもん、いっしょに学ぼっ!

— エクソダスの伝道コンサートから —

森田 心

「幸いなことよ、喜びの叫びを知る民は。主よ。彼らは、あなたの御顔の光の中を歩みます。」
(詩篇 89:15)

 私どもの教会では年の初めに、その年の特別な伝道集会が計画され、それに従って進められます。
 今年も締め括りの近づくこの11月には、若い方々、高校一年生を頭に中学生の六人のバンド、エクソダス(出エジプトの意味)が伝道コンサートを行いました。とても感謝の多い、恵みの集会で、福音の良き時でありました。
 まず最初に驚いたことは、彼らのメンバーの言葉にも、演奏の技術にも大きな成長が見られたことでした。演奏された曲のほとんどが、私の年代の方々が若い時に信仰の証しをもって作り上げたオリジナルの曲を中心に伝道コンサートが進められました。そのコンサートの中でも、彼らの言葉の中に自分たちでこれらの曲を選び讃美したいと願ったことが語られました。
 また、特別出演として白鷹教会山本出主任牧師をお招きしてジョシュアのバンドが10年ぶりに復活され、オリジナル曲3曲が讃美されました。この10年の経過の中で神の前に真摯に歩み続けて来た方々の静かなしかし力強い讃美が心を捕らえた時でした。
 そしてなによりも感謝に思ったことは、影なる働きをしておられた方が、この一つの集会の尊さを覚え、多くの時間をかけ、練られてきたものであることを感じたことです。集会の御用に立った六人の若者たちにそれぞれの賜物は何かと問い、各々がそれに答え、与えられた良き物を神の為に用いることを彼等に教えておられ、また司会(MC)も本来このことになれた人物ならば、進行がスムーズになり、会衆を引きつけることができる大切な役割でありますが、そこに立ったのはどちらかといえば不得手な者で、そのことを思うと期待がそこに置かれているのだろうと感じさせられました。
 ジョシュアのバンドを真中にはさんで、エクソダスが再登場して来ると同じTシャツをメンバー全員が着ていて、ここにも彼等が“一緒”だという六人をより近づける働きがなされていました。来春より加わるだろうニューフェースにもチャンスが与えられて一曲共に演奏がなされました。私の感じとったものはきっとほんの一部分で実際にはもっと思いの込められたものでしょう。私はこの当日体調を崩してマスクをして会場の一番後ろで皆さんの迷惑にならないように聴いていました。もう少し症状が重かったら、きっとその場には座ることができなかったかも知れませんでした。けれども導きの内に守られ、若い方々の讃美をうかがい力が与えられた恵みの時でした。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)

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