同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 支えられて —

茂永 和子

「神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。こうして、私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです。それは、私たちにキリストの苦難があふれているように、慰めもまたキリストによってあふれているからです。」(コリントII 1:4-5)

 この年もこのところまでの歩みが守られましたことを感謝いたします。振り返るとたくさんの恵みがありました。思いがけないこともありました。
 8月の最終聖日、教会の野球チーム、イーグルスの紅白戦でした。主人はそこへ出かけ、私は一週間後のミュージックベルコンサートに向けて教会で練習をしていました。練習も終わり片付けをしていた時、試合中主人が怪我をし足を骨折したかもしれないので救急車を呼んでいますという連絡が入りました。詳しい状況はわからないので、とりあえず家に戻ることにして入院になるかもしれないことをおもいながら次の連絡を待ちました。
 搬送先も決まり駆けつけた時、処置室から聞こえてくる主人の叫び声で事の大きさを思いましたが、救急車で付き添ってくださった方や駆けつけて下さった教会の先生がいてくださり心強く思いました。左足首の複雑骨折で足の向きが違うほどの脱臼をしていたので処置が遅かったならば、その部分は壊死していたかも知れないと医師からの説明を受け、その状態から免れさせていただいたことに感謝しました。入院をし手術をすることになりました。CTを撮ったものを見せていただいた時「神様が良く造ってくださったものが壊れている」という思いがし「主よ、元通りになりますように」と祈らされました。その時イエス様の十字架の上の苦しみのほんの少しだとは思いますが教えられたように思います。
 主人の怪我は教会の活動の中でのことだったので、教会にも痛みが伴い多くの方々の祈りがありました。その様な中、私は多くの方々に支えられていることに気付かさせられました。影で支えてくださっている先生方、我がことのように落ち込んでくださった方、「がんばってね」と差し入れをしてくださった方、「私に出来ることがあったらいつでも言ってください」と声を掛けてくださる神の家族がいました。大変と思われる中でも神様と多くの方々の愛に触れ、励ましと慰めを受けることのできる幸いを感謝しました。
 主人がいない中ではありましたが、ミュージックベルのコンサートの働きも無事終えさせていただき家に着いた時、小学2年生の娘がいたわりの言葉を掛けてくれたり「私も早くベルやってみたいなあ」という声を聞きながら、尚強く立たせていただきたいと思いました。仕事の方も転職してちょうど一年だったので、いろいろな面で大丈夫だろうかと思ったりもしましたが、最善を信じて委ねた時に神様は一つ一つ備えてくださり期待する以上のものを与えて下さいました。今は主人も順調に回復が与えられてきていますことを感謝します。一つ一つの出来事を通して神様は、私がどのような時にも信頼し信仰を持って歩んでいくかをご覧になり、神様と私との関係を確認されているように思います。神様が与えてくださる愛に、私も答えていくものでありたく願います。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)
 

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