読者の広場 <短歌>
— 教会の兄弟(とも)(二) 人とのかかわり —
鈴木 健一
同じ教会に青年時代から50年以上もいますと、教会の中での複雑な人間関係に生きていることに気がつきます。感謝なことがあるとともに、思い出す度に痛みを覚えることもあります。多くの人が受洗しながら、教会を去って行ったことを思うとき、私が残された理由は、私の側には何もないことに気づきます。このような者を、と主の憐みにすがるほかはありません。しかし主の御業が、教会内の人間関係を通して進められて、教会が建て上げられていきますが、その時大切なものは、ものごとをはすっかいに見て批評するのではなく、率直に真正面から生きるということなのだと思うのです。
わが証人(なこうど)の 息子(こ)にして 日曜学校の 生徒N君 はや大学生の父 |
隅に坐す 襟元ほつるる タクシーの 運転手S氏 賭け事止まずと |
嘲る者の 座には坐すまじ 朝の門 紫陽花ひとつ 紫紺凛とす |
(インマヌエル大宮キリスト教会 会員)