巻頭言
— 年頭に想う —
石井 矗
「そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。・・」(ローマ 5:3-5)
新年を迎えましたが、この一年も明るさの見えない忍耐の続く時となるのでしょうか。もう右肩上がりの時代は望まれない時代となるのでしょう。
上記のように、聖言には忍耐するということは品性を生ず、と示されています。
忍耐するということはどちらかというと消極的におしだまり、じっとがまんをし、時の過ぎるのを待つという意味がありますが、この聖言は患難を前に忍耐するだけにとどまらず、そのことから逃避することなく積極的に神の意志をさぐり知恵をいただき我々の本当の目的、そして希望をも持ち前進することが示されています。
今年一年もまず祈り神を待ち望み、己をもう一度吟味し、望みを持ち、この苦難の中にあって患難を喜びに変えることができる者でありたいと思います。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)