同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 次男の職業進路 —

齊藤 望

「あなたの一生の間、だれひとりとしてあなたの前に立ちはだかる者はいない。わたしは、モーセとともにいたように、あなたとともにいよう。わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない。 強くあれ。雄々しくあれ。わたしが彼らに与えるとその先祖たちに誓った地を、あなたは、この民に継がせなければならないからだ。ただ強く、雄々しくあって、わたしのしもべモーセがあなたに命じたすべての律法を守り行え。これを離れて右にも左にもそれてはならない。・・・」(ヨシュア記1:5-8)

 上記の聖句は、今年の年頭に与えられた御言葉です。この箇所は次男の名(強)を頂いたところでもあります。昨年より次男の就職に関して親として地元で就職できるよう多く祈り求めていましたが、就職先が地元ではなく、東京になり、教会から離れ新しい生活環境、職場等、信仰とは程遠い場所での生活に多くの不安を感じており、尚祈っています。
 主により与えられた仕事ですので主の御手の中にあるものと信じています。これから先は子供に宛てた手紙の抜粋になります。

 『「強くあれ。雄々しくあれ。」ヨシュア記1、6 この箇所は強の名前をいただいた御言葉だがこれは読んでのごとく「生き方を強く雄々しく生きる」のではなく「強く雄々しい態度」でもない。聖書の前後の節を読んでもらいたい、そこには神がモーセと同様に傍らに居り、見放さないと約束されている、しかし同様に守らなければならない事も書かれている。それはモーセに命じたすべての律法を守り行なうこと、そしてやらなければならない事も書かれている、先祖たちに誓った地を継がせる事、この二点に関して「強くあれ。雄々しくあれ」とアドバイスではなく命じているのである。ここには、ヨシュアを通してわたしたちに神の律法に従って生きることと、先祖の信仰を継がせるという使命について記されている。そしてこれを離れて右にも左にもそれてはならないと命じられている。これらことを守るために「恐れてはならない、おののいてはならない」と神は語ってくださり、「あなたの神、主があなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである。」と約束して下さっているのである。
 親として希望していたところとは違うところへの就職であり、まさか仙台を離れて東京に行くことなど思いもよらぬ事でしたが神は強とともにおられ、君は神の選びの中にあり、与えられた仕事(天職)は神に祝福されるものだと信じているのだから律法と信仰を守り行ない、そのために戦ってほしいと思う。
戦いの先陣には神が居り、しんがりにも神が居て下さる故、「あなたの前に立ちはだかる者はいない。」のである。
 今まで生活していた中で様々な出来事があり、その都度、泣き、笑い、喜び、怒り、感謝、迷い等家族で経験し、困難な局面も数多くあったけれど、その都度神は道を示して下さり、守られ、祈って祈りが聞き入れられ導かれ、祝福されたことは君もわかっていると思う。すべての出来事は神がご存知であり、どこに導いていくかも神は決めておられる。だから、わたしたちは祈るのです。神に語るのです。神に求めるのです。祈りなさい。何でも神に祈りなさい。いつでも、どこでも祈りなさい。助けが必要ならその場で目を閉じて助けてくださいと祈りなさい。わから無くなった時には教えてくださいと祈りなさい。喜んだときには感謝しますと祈りなさい。一人で生きることに寂しさを感じたら祈りなさい、教会のみんなも家族も同様に祈っているのだから万軍の主は君の傍らにあり、きっと励まし慰めてくださるから。

 君は神に選ばれた子供なのだから「強くあれ。雄々しくあれ。」

 毎日守られるよう祈ってます。
    強へ       父より』

 子供達に両親の信仰を受け継いでもらいたいと願い、そのことが私に与えられた使命として戦ってきました。しかしながら世の勢力は強大で、学校教育や友人関係において教えられ考えられている一般的な物事の考え方や価値観は信仰を受け継ぐ事を妨げるものでした。そのような中で進学、就職、人生設計をしていく子供達はこの世の価値観と信仰の間で迷っていました。私自身も同じような中にありましたが、信仰の先輩方に教えられたり、多くの教会活動によってこの世から少しずつ解放され信仰に導かれました。私は「教会で生きる」こと、「主は私に何を求めておられるのか」否、「私は何をしなければならないのか」を示されました。子供達には「教会で生きる」、「この世の価値観との決別」を獲得してもらいたいと祈っています。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)

(齊藤強兄は、フランス料理のシェフとしての修行をつんだら母教会に戻って来ることを牧師に約束して故郷を離れました。速やかに志を果たして帰って来られるようお祈りください。編集委員)

 

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