同労者

キリスト教—信徒の志す—

聖書研究

— 万人祭司・万人予言者・万人王(第78回) —

野澤 睦雄

・・クリスチャンはみな預言者である。みな祭司である。また王である。キリストにあって、神は私たちを一体とし、そして王位に着けられた。
・・ C.E.ジェファソン(「教会の建設」から引用)

3. 新約における三つの職務の考察(つづき)
3.2 新約の預言者(つづき)

 新約の預言者の栄光と特権について聖書が示していることを考察しましょう。
 世は預言者を嫌います。それは旧約の時代も今も変わりありません。けれども神はご自分の立てられた預言者を重んじ、その人に栄光と特権をお与えになります。
 イエスはこう言われました。「わざわいだ。偽善の律法学者、パリサイ人。・・・わたしが預言者、知者、律法学者たちを遣わすと、おまえたちはそのうちのある者を殺し、十字架につけ、またある者を会堂でむち打ち、町から町へと迫害して行くのです。」(マタイ23:29-34)「もし世があなたがたを憎むなら、世はあなたがたよりもわたしを先に憎んだことを知っておきなさい。」(ヨハネ15:18) これが世が預言者に対して示し続ける態度であって、いつまでも変わらないことでしょう。今の世は、一見違って見えますが、その本質は変わりようがありません。サタンの支配下にあるのですから、そのやり方がますます巧妙になり、人々に“それ”と気づかせないようにしているのです。
 神は預言者たちに使命とともに大きな特権を与えておられたことは私たちのよく知っていることです。例えばエリヤがカルメル山で祭壇の上に天から火が降ることを求めました。後の記事で・・神は火の中にはおられず、静かな細い声で語るお方でご自身を彼に示して・・神の意図ではなかったことを明らかにしておられますが、神はエリヤの求めにお応えになりました。そのように神は預言者に応えてくださるお方です。 イエスはこう約束されました。「あなたがたがわたしにとどまり、わたしのことばがあなたがたにとどまるなら、何でもあなたがたのほしいものを求めなさい。そうすれば、あなたがたのためにそれがかなえられます。」(ヨハネ15:7)同様のことをイエスはたびたび述べておられます。それは「信じる」ことが鍵であることも、言われているイエスのことばは、これもみなよく知っています。「もし、からし種ほどの信仰があったら、この山に、『ここからあそこに移れ』と言えば移るのです。どんなことでも、あなたがたにできないことはありません。」(マタイ 17:20)
 皆さんはそれを用いることができないと思われないでしょうか。それはきっと、何を求めるか、間違ったものを求めるからだと思います。

(以下次号)
(仙台聖泉キリスト教会員)

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