同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 第二の人生 —

石井 行雄

「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。――主の御告げ。――それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」(エレミヤ 29:11)

 私は来年65歳という区切りの年であり、親が始めた会社(1年前の巻頭言に書いてあります。)の後を兄と一緒に嗣ぎ、40年間働いてきましたが、一年後に退職することにしました。
 60歳のときに退職しようと思ったのですが、家族の同意を得られなかったこともあり、延び延びになっていたことです。それと後継者のことですが、今は兄の息子である甥が工場を切り盛りすることができるようになり、彼と彼を助けてくれる教会の若い兄弟とのふたりが家庭を持ち、自立し、一生懸命仕事に励んでいますので、安心して後を託すことができます。
 教会内でも昔に比べて会社勤めが多くなり、自営業の人が少なくなりました。ですから教会の経済を担うという意味でも、自営業を営む後輩に期待することであります。
 退職後は会社勤めも選択肢の一つですが、第一の希望は私自身も自分の会社を持つことです。
 夢は自社製品を造り、全国に販売することですが、その一方で「この年になって何が出来るのだ」「独立して仕事がくるだろうか」「雇ってくれる会社があるだろうか」という思いと共に、今勤めている会社のこと、移転する住居のこと、必要な経済のこと、子どもの将来のこと等々、多くの不安や心配事で心が揺り動かされる昨今です。
 これらのことを思うとき、今私に必要なのは冒頭の聖句にあるように、神から与えられる平安です。
これからの大切な一年間、言動に注意し、神からの励ましをいただいて、平安の中で、精一杯働いて善き締めくくりをさせて頂きたいと思います。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)

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