同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 神の導きを信頼して —

齊藤 優子

「ですから、あなたがたの確信を投げ捨ててはなりません。それは大きな報いをもたらすものなのです。 あなたがたが神のみこころを行って、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。」(ヘブル 10:35-36)

  今年は生涯に一度経験するかしないかという位に大きな震災がありました。何があってもおかしくない状況の中で、幸いにも教会が守られ、家族が守られ、兄弟姉妹も皆さん無事であったことに本当に感謝をしました。
 半年が過ぎて今度は主人が入院することになり、手術をしなければならないという出来事が起こりました。
 どれひとつとっても、私共の家庭においては大きな危機感を覚えたことであります。
現実の生活はゆっくりと構えて待っているような状況ではなく、ますますやらなければならない事柄が増え続け、心身共に疲れ果ててしまいやすい所に追いやられてしまうことです。
 礼拝のメッセージで今、エステル記を学ばせて頂いています。モルデカイが自らの民であるユダヤ人の救いのために、エステルを通し、その御業が成されたことは、見えない神の計らいがそこに確かにあったことを思わせられます。
 神の前に静かに真実に仕えていく自らをそこに置くことが世に勝つ勝利であることが語られておりました。ひとつひとつの出来事の中に神様が側近くいらっしゃることの確信を強めて頂き、自らの忍耐、がまんをするのではなく神様を待ち望みつつ、信頼し今の艱難を乗り越えさせて頂きたいと願うものです。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)

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