同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 昨年を振り返って —

石井 ミワ

恵みとまことを捨ててはならない。それをあなたの首に結び、あなたの心の板に書きしるせ。神と人との前に好意と聡明を得よ。心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りにたよるな。
(箴言3:3~5)

 先日教会で、昔の映像と昨年一年の歩みを振り返る「映像の集会」が持たれました。私は昨年一年間の歩みを刻んだスライドショーを担当させていただきました。編集はなかなか大変でしたが、行事ごとに撮られた写真を一枚一枚眺めながら、私自身も一年間の歩みに心を巡らせる感謝な時となりました。
 特に印象的だったのは、新婚夫婦の明るい笑顔、若い方々の真剣な眼差しと、子どもたちの笑顔でした。昨年は、私たちの家庭において、思いがけず家族それぞれが折々に体調を崩してしまったりということがあり、私自身が参加できなかった行事も多くありました。しかし、私が参加できなかった行事のなかでも、写真に収められた子どもたちの姿に豊かな成長を見させていただき、教会のなかで、多くの兄弟姉妹に本当に豊かに関わっていただいていることに感謝しました。
 子どもたちは、教会に行くことが好きです。「今日集会だよ!」というと、ウキウキして準備している姿があります。先日は、「今年は6月に子ども集会だよ。」と言ったら、それから毎日のように、「子ども集会、明 日?来週?友達を誘ってもいい?」と聞いてきています。そんな姿を見ながら、本当に教会のなかで豊かに関わっていただいていること、成長が与えられていることに感謝を覚えます。
 教会のなかで生きる・・・それが許され、神のあわれみを受けて営みが継続していくということは、本当に幸いです。昨年は自分自身、様々な闘いもありました。私の力だけでは、きっと潰れていたと思いますが、決して私が独りになってしまうことはなく、折々に必要な助けが充分にあり、祝福がありました。先生方や家族をはじめ、多くの兄弟姉妹が祈ってくださり、助けてくださったことに、本当に感謝しています。そしてそれ は、自分の思いだけで人生を決めるのではなく、祈りながらイエスキリストのそば近く生きることを選んだ特権であったことを覚えます。子どもたちが、その特権を『真実で、本当に幸い』と思う心を育んでいけるように、しっかりと手を握り、ともにイエスキリストという箱舟に乗り込み、その愛のなかで生きることができるように、尚、新しい年も神の前に一つひとつ従いながら、笑顔を積み重ねていきたいと願っております。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)