同労者

キリスト教—信徒の志す—

ショートコラムねだ

— ノアの箱舟 —


・ノアの箱
もし英語訳< Noah’s ark >が正しいなら、文字どおり「ノアの箱」「ノアの櫃(ひつ)」であって、キール(竜骨)のある舟を意味しません。聖書を読むと、縦、横、高さしか書かれていなくて、ただの箱のイメージしか沸きません。
アークということばは、モーセが作った契約の箱と同じことばです。そこに深い意味があるのではないかと思います。ノアの箱は契約の箱・・・という。

・「・・人の齢は、百二十年にしよう」と仰せられた。(創世記 6:3)
神がこう言われたことばを、私はその前の、人が1000年近く生きる5章の記事と関連づけて読んでいました。「もうそんなに長く生きさせることはやめよう」と。
しかし、このことばをノアの洪水までの期間と読む人もいるようです。

・ノアは宣教したのでしょうか?
「義を宣べ伝えたノアたち八人」(ペテロⅡ 2:5)と書かれていますが、ヨナのように滅ぶ・・と叫んで歩いたようにはみえません。海から遠い陸地で台船を作っていたら、回りの住民の嘲りの的となったことでしょうが。

・ノアの箱はバプテスマの型
「昔、ノアの時代に、箱舟が造られていた間、神が忍耐して待っておられたときに、従わなかった霊たちのことです。わずか八人の人々が、この箱舟の中で、水を通って救われたのです。そのことは、今あなたがたを救うバプテスマをあらかじめ示した型なのです。バプテスマは肉体の汚れを取り除くものではなく、正しい良心の神への誓いであり、イエス・キリストの復活によるものです。」(ペテロⅠ 3:20-21)
 型とか象徴という聖書の解釈を嫌うひともいますが、あからさまに「型です」と書いていただくと、そう主張できます。 尾ひれをつけた誇張解釈は許されませんが、聖書の記事を象徴として理解することを全く止めたら、聖書が面白くないものになります。そして神が伝えようと思われたことを受け取り損ないます。

・アララテ山
「箱舟は、第七の月の十七日に、アララテの山の上にとどまった。」(創世記8:4)
トルコにアララテ山という名の山があります。今、その山頂の雪の下で、箱舟の残骸を見つけた・・とさわいでいます。真偽は確定していませんが。

・信仰による義を相続する者
「信仰によって、ノアは、まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき、恐れかしこんで、その家族の救いのために箱舟を造り、その箱舟によって、世の罪を定め、信仰による義を相続する者となりました。(ヘブル 11:7)
これが最も大切です。