同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 平安と恵み —

齊藤 優子


「またあなたがたも、キリストにあって真理のことば、すなわちあなたがたの救いの福音を聞き、またそれを信じたことによって、約束の聖霊をもって証印を押されました。聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証であられます。これは神の民の贖いのためであり、神の栄光がほめたたえられるためです。」(エペソ 1:13-14)

 パウロの各教会にあてられた手紙を読みますと殆どのところで初めに ”私たちの父なる神から、恵みと平安があなたがたの上にありますように“ と祈られていることに気づかせられます。そしてそのあとから、神の御心を具体的,丁寧に教会の課題とともに知らせて頂いていることを覚えさせて頂きながら、今にあっても福音の語りかけが生きていることを感謝致します。
毎年この月になると一年の振り返りをさせて頂きながら、本当にこの年 いやこの夏が長くて暑かったの一言に尽きることです。
この5月にコロナが第5類に移行し、やっと終わりが見えてきたかと思ったら、この夏の暑さでまた健康の不安におとしいれられてと、心にも身体にも疲弊が残るような時であったように思います
そんな中、5月の連休が過ぎてから主人の体調の異変があり12年前に手術した頸椎損傷が再発し、手術かもしれないという事態がおこってしまいました。
病院の先生から、そう告げられたことを報告された時に主人の心配よりも先に、困ったなという、そのことを受け入れた後の心配の方が先に出てしまいました。
花屋の当面の対策や水道局のシフト変更のお願いなどで色々なことが頭をよぎっていました。
そんな時に、長男夫婦から声がかかり “もし何か手伝えることがあったら手伝うよ” と言ってくれました。何よりも孫の顕がおじいちゃんのためにお祈りしていました。と遥さんから教えて頂き、私たち夫婦も心強く慰められたことです。
また、先生方からもお祈りしていますと声をかけて頂き励ましを頂いておりました。
その祈りによって、手術をしないでも良い状態までに回復が与えられたこと、今も神の御業がその中にあることを教えられ心から感謝しております。
私たち夫婦も60代になり、健康面で向き合わなければならないことも起こってきますし、また今までも様々な不測なことにも乗り越えてくることができました。
神はそのすべてのことを働かせて保管し続けて下さった恵みに感謝しています。
 もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で義しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめて下さいます。
自らがするべきことは、神が聖霊を通して教えて下さると信じております。過ぎる思いや心配、不安は時代においても尽きることはないことですが、もちろん配慮や努力は必要ですが、 それを越えて神の御手が信じる者の上にあることを覚え、そこに神の平安と恵みがあることを今この時にも受けることができることを感謝しています。
9月に天に召された玉城加代子姉妹の自らの使命に生き続け、見せて下さった信仰に感謝を捧げつつ、尚、励んでいきたいと思います。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)