同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 恵みをもって顧みてくださる神 —

吉田 浅


「彼らが苦しむときにはいつも主も苦しみ、主の臨在のみ使いが彼らを救った。その愛と哀れみによって、主は彼らを贖い、昔からずっと彼らを背負い、担ってくださった。」 (イザヤ書63:9)

 教会の共生部の働きで高齢者教会員を訪問しました。病気がちなご夫婦(夫92歳、妻86歳)で集会出席がままならない方々でした。一軒家にお住まいで訪問看護やデイサービスも受けられておられました。教会から3人のメンバーが集会の司会、賛美、ショートメッセージをそれぞれに担当して奉仕をさせていただきました。30分程の集会を、8月と9月の二回もたせていただき、8月の集会では、「成熟した人生を目指す」と題してコリント人への手紙第二4章から私たちは年齢を重ねて衰えを感じつつも、それは死に向かい滅びに向かっているのではなく、希望に向かっての歩みであることを共にわかちあうことができました。
「ですから、私達は落胆しません。たとえ私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。」(コリントⅡ4:16)
9月の集会では「恵みをもって顧みてくださる神」というタイトルでイザヤ書46章から「同労者」へ寄稿して下さった夜越山キリスト教会鎌田先生の算用子きわさんのお証を紹介させていただき、わかちあうことができました。常に恵みをもって顧みてくださる神様の愛について共に学ぶことができました。訪問を受けられたご夫婦は大きな声で主を賛美し、聖書の言葉を読み、ともに祈り、「百歳まで生きたい、健康で長生きしたい。」と話され喜んでおられました。とても感謝な時を持たせていただきました。

私は今年の6月に70歳となり職場での労働契約も切れました。そのことを機に新しいステップへ進みたいと思い祈っていました。自分のこれまでの職歴が生かせる所がないか盛岡市内のハローワークへ行ってみました。ハローワークの壁には「急がば学べ」という標語が貼られていました。求職者担当係の人と相談したところOA実務に関する訓練を受けるチャンスがあると分かり応募しました。適性検査を受け、テストをクリアーして今は訓練の受講をさせていただいています。10月から12月までの2か月間の訓練ですが毎日楽しく充実した日々を送っています。
 これからの道のりも神様がともにいて恵み、導いてくださることを信じています。ここまで皆様の祈りに支えられて歩んで来られたことに感謝しています。
「あなたの恵は、命にもまさるゆえ、私の唇はあなたを賛美します。」(詩篇63:3)
 「あなたは終わりまで歩み、休みに入れ。あなたは時の終わりに、あなたの割り当ての地に立つ。」(ダニエル書12:13)

(盛岡聖書バプテスト教会 会員)