読者の広場 <短歌>
— 横浜開港百五十周年(一) —
鈴木 健一
2009年は、プロテスタント宣教150周年です。150年前の1859年に、長崎や横浜にプロテスタントの宣教師が上陸し、宣教を始めました。
1853年、アメリカからペリー提督が四隻の黒船で浦賀にやってきて、幕末の江戸は二百五十年の鎖国の眠りから無理やりに覚まさせられ、翌1854年には神奈川で日米通商条約が締結されて、下田・函館が開港されました。ついで1858年には、日米修好通商条約が結ばれ、神奈川・長崎・新潟・兵庫などが開港されました。待ちかまえていた宣教師たちによって、伝道が開始されました。
今年の五月、友人と二人で横浜を散策しました。開港の当時メインストリートであった「馬車道」を歩きました。馬車道は、生糸を馬車で運び、舶来ものと仕入れた道です。
浜見て 入りし馬車道
遊歩道
楡の葉そよぎ 幕末は遙か |
ビルディングの 間(あわひ)の石道
幕末の
図会(ずえ)には松ある 浜の馬車道 |
黒船の 残せし文明
路に沿ひ
写真・ガス燈・アイスクリームの碑 |
(インマヌエル大宮キリスト教会 会員)