読者の広場 <短歌>
— 庭の客 1 —
鈴木 健一
我が家の南側には、十五坪ほどの横に細長い庭があります。前の二階家の後ろ壁が聳え立ち、太陽は東と西の隙間から射すだけです。それでも夏になるとうっそうと繁ります。2キロほど離れたところに大宮公園があり、その間にも森が二つあるので、いろいろな鳥が次々とやってきます。家に取り囲まれて静かなので、鳥が来やすいのかもしれません。
僅かばかりの 庭の草木を 訪ひくるる 小げら・黄あげは・熊ん蜂・がま |
幹に沿ひ つっーと下る 啄木鳥(けら)珍ら 去年(こぞ)追分けの 白樺林 |
木瓜(ぼけ)の花 つつく頬白 急ぎ去る 近頃しきりに とりの来鳴く |
(インマヌエル大宮キリスト教会 会員)