同労者

キリスト教—信徒の志す—

JSF&OBの部屋

~ お父さん、楽しかったね! ~

石井 和幸

『まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。私は、いつまでも、主の家に住まいましょう。』
(詩篇23:6)

 先日、4歳になる長男が通う幼稚園の担任が、「謙悟君は1月になってから、マシンガンのように色々なことを話すようになりました。前は単にお友達の話に相づちをうつくらいだったのですが、どうしてでしょうね?」と言っていたそうです。早速私が長男に、幼稚園の先生がそんなことをお母さんに聞いてきたけど何故か?と問うと、彼は「だって、いつも幼稚園にいけるようになったから」と答えました。・・・昨年12月、長男は2週間ほど入院をしましたが、年が明けて回復が与えられ、毎日元気に過ごせることを長男自身、嬉しく感じていたことが分かりました。『入院したのが12月、14の日』と自分で入院日を覚えているくらい、長男にとっての入院生活は強い印象を与えるものでした。『もう入院はしたくない』彼はときにそう言います。退院したあとの1月を思い返してみると、彼の口から都度「お父さん、楽しかったね!」ということばが出ていたことが私の印象に残ります。
 1月2日、3日は家内の実家である山形に行きました。年末我が家にてマイブームになった「かるた」を山形に持込み、義母や義弟2人を交えて遊びました。もっとも、「かるた」は義母・・・子どもたちにとっては「山形おばあちゃん」がプレゼントしてくれたもので、義弟・・・「おじちゃん」も、「真剣にやらないと(子どもたちに)勝てないよ!」と言いつつ、かるたはもちろん、終始子どもたちといっしょに時間をともにしてくれたことを本当に感謝しました。
 3日は日曜日で義母や義弟の通っている米沢の教会に出席させていただきました。米沢の教会に着く直前、「なんで今日は米沢で礼拝なの?」と質問をする長男に対し、7歳の長女が、天国にいった山形おじいちゃんが、いつも山形教会で礼拝の司会をしていたことを引き合いに出しながら、長男に説明をしていました。 「山形おばあちゃんとおじちゃんが出席する教会に行くんだ。天国に行ったおじいちゃんも仕えた礼拝なんだ」・・・長女なりに理解をし、そこに義父の信仰が映し出されていたことを本当に感謝しました。「米沢教会のあと、山形おばあちゃんたちと、もやしラーメン食べたよね?」長男はつい先日、米沢でのエピソードを口にし、私は長男が愛する方々と過ごしたことをしっかり記憶していることを覚えました。 
 1月10日礼拝後、教会野球部の納会があり、父と私、長男のいわば「男子会」が参加。長男は「なんで3人だけ焼肉なの?お母さんやお姉ちゃんは行かないの?」と不思議そうにしていましたが、山本光明牧師と向かい合わせで食事をし、はばからず色んなことを先生に話をしていました。帰るときには、「お父さん、楽しかったね」と私に言ってくれました。光明牧師も、長男との会話をとても喜んでくださいました。
 教会の中で生きる、そこに子どもたちがずっと居続けるためにも、「お父さん、楽しかったね」「お母さん、きて良かったよね、やって良かったよね」と子どもたちが言える営みを、主の導きのもと教会のなかで、また家庭のなかでどれだけ築くことができるかが大切であると示されています。それは決して私たち夫婦だけで成せるものではなく、教会の牧師先生方を始め、兄弟姉妹が子どもたちのために祈ってくださり、小さな魂が教会のなかで活かされるために、多くの働きがなされていることを覚えます。私たちの教会や自らの家庭、また、おばあちゃんやおじさんがいる教会、同労者が建てあげている教会・・・そこに子どもたちが神の真実を見出すことが出来たなら、きっと子どもたちは主に出会うときが与えられると信じます。
 そのために、親である私たちも、主なる神の恵みと憐みに感謝しつつ、喜んで教会と家庭の建設に取り組むことに、今年も一年歩みを進めていきたいと願っています。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)