同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 神とともに歩む —

石井 明子

「主はあなたに告げられた。人よ。何が良いことなのか。主は何をあなたに求めておられるのか。それは、ただ公義を行い、誠実を愛し、へりくだってあなたの神とともに歩むことではないか。」(ミカ書 6:8)

 今年与えられました御言葉です。
6月30日は、私たちの教会の創立記念日で、65年になりました。感謝と共に召天された会員の合同記念の時が持たれ、創立当初より戦いながら教会の土台を築かれた信徒や先に救われた子供によって年老いて信仰に導かれて天国に帰られた方々もいます。
 教会ではその信仰が二代、三代と継承されて来ました。生まれた時から教会の中で育まれた子供達が、両親や教会の先生、兄弟姉妹との関わりの中で、多くの祈りが積まれ、福音が豊かに伝えられて、十字架を信じ、罪を悔い改め、救いの恵みに与ることが出来、神の福音と守りを感謝しました。そして讃美や教会のスポーツ活動を通してまだ神を知らない人々に生き生きと伝道している姿に励まされます。
 私は、クリスチャン二世ですが、教会に行くことを拒んだり、両親を悲しませた者ですが、神の愛に捕らえられ、救いを頂きました。その後結婚を通してこの教会に加えて頂き38年になりました。救いに与ったとはいえ、自分の思いを通そうとする中に、前に見えない不安の中にいた時、委ねることを示され、祈り続けていた時、「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。」(ガラテヤ2:20)の御言葉をもって導かれ、もう一度救いの喜びとこの結婚は神が保証して下さると信じることが出来、踏み切ることができました。このことによって、私の信仰生涯の中で、へりくだって神に従うことの恵みを教えて頂きました。
 神が与えて下さった福音を、愛する隣人や教会の中で生かすことが出来る者でありたいと願っています。そのために語られるメッセージや、常に祈って下さっている先生を通して示されたことを大切にしながら、進ませて頂きたいと思っています。
 今、私たちの教会から一人の兄弟が神の召しに応えて献身者として東京で学びと訓練の中に身を置いています。教会をあげて兄弟のためにいのり祈り続けています。将来教会を担っていく今の若い兄弟姉妹や、幼い子供達が、先生を支え活かされ、立ち続けていけるように年を重ねた者もへりくだって主の働きに仕えさせて頂きたいと願っています。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)