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キリスト教—信徒の志す—

聖書研究

— 救いについて(12) —

野澤 睦雄


「そのころ、バプテスマのヨハネが現れ、ユダヤの荒野で教えを宣べて、言った。「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから。」」(マタイ 3:1-2)
「バプテスマのヨハネが荒野に現れて、罪の赦しのための悔い改めのバプテスマを宣べ伝えた。そこでユダヤ全国の人々とエルサレムの全住民が彼のところへ行き、自分の罪を告白して、ヨルダン川で彼からバプテスマを受けていた。」(マルコ 1:4-5)
「この時から、イエスは宣教を開始して、言われた。「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから。」」(マタイ 11:28)

2.救いに関して知っておくべきこと

 ・救いと天の御国

 バプテスマのヨハネもイエスも同じふたつのことを言っています。
「悔い改めなさい。」
「天の御国が近づいたから。」
悔い改めなさい、はそのようにしなさいという命令で、天の御国が近づいたから、はその理由です。
 このことが意味しているのは、マルコが言うように救いは犯した罪を赦されることですが、それが天国、つまり神の国に入れていただくために必要だからです。罪を持ったまま神の国にいれていただくことはできないのです。
「そこで、王はしもべたちに、『あれの手足を縛って、外の暗やみに放り出せ。そこで泣いて歯ぎしりするのだ』と言った。」(マタイ 22:13 )
ここでイエスは、天国の外を「暗やみ」と表現されています。
「するとそこに、男たちが、中風をわずらっている人を、床のままで運んで来た。そして、何とかして家の中に運び込み、イエスの前に置こうとしていた。しかし、大ぜい人がいて、どうにも病人を運び込む方法が見つからないので、屋上に上って屋根の瓦をはがし、そこから彼の寝床を、ちょうど人々の真ん中のイエスの前に、つり降ろした。彼らの信仰を見て、イエスは「友よ。あなたの罪は赦されました」と言われた。ところが、律法学者、パリサイ人たちは、理屈を言い始めた。「神をけがすことを言うこの人は、いったい何者だ。神のほかに、だれが罪を赦すことができよう。」」(ルカ 5:18-21)
パリサイ人たちが考えた「神のほかに、誰が罪を赦すことができよう。」は正しいのですが、彼らはイエスが神であられることがわかりませんでした。
 神であるイエスは、その権威をもって「悔い改めなさい。そうすれば天国に入れます。」といっておられるのです。間違いなく神はイエスを信じる者を救ってくださるのですが、悔い改めるということを軽んじませんように。悔い改めると信じることができるのです。

(仙台聖泉キリスト教会員)