巻頭言
— 主の答えを待つ —
石井 和幸
「私は裸で母の胎から出てきた。また、裸で私はかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。」(ヨブ記 1:21)」
「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。しかし、人は、神が行なわれるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。」(伝道者の書3:11)
3月に、私の体…直腸に大きめのポリープがあることが分かり、4月1日に仙台の総合病院にて受診したところ、私の今後の人生を大きく左右するような厳しい診断結果を告げられました。「ちょっと待ってください。心の準備も出来ていないまま、先生のお話についていけないのですが…」私は第一声、そう医師に返事をしました。丁度同じ日に教会の婦人伝道師も大怪我をされて、妻から「事実じゃなくてエイプリルフールだったらよかったのに」と言われるくらい衝撃的な1日となりました。
その後何回か病院に出向き検査を受けた結果、継続して治療中の部分を除いては直腸以外に悪いところは見られず、まずは内視鏡手術でポリープを除去し、それが悪性なのかを精密に解析をして今後の治療を進めることになりました。5月末より約2週間の入院と自宅療養をし、診断を待つことになります。私自身、いちばん辛いのは病院で検査を受ける度、その結果を踏まえた先生からの診断を待っているときであり、毎回私の心には神への祈りが駆け巡っていました。私も51歳になりますので、何があってもおかしくない年齢であり、只々私の毎日は主の恵みと憐みゆえに守られていることを痛感し、また自らの信仰をもう一度振り返るときとなりました。
(もしかしたら礼拝の司会をするのは人生で今日が最後かもしれない…)と思ったときもありまし
たが、私自身は実際まだまだ健康が守られていることが分かり、家庭・職場・教会において乗り越えるべきこと、喜んで仕えさせていただきたい事柄が確認出来、主がともに戦ってくださっている事実を覚え感謝する日々が与えられております。そして、何よりも主とともに歩む1日1日がとても大切であることを示されています。
この春は、教会では若い牧師の結婚式、教会セミナーと主の祝福のうちに守られて、教会の今後の歩みについて大きな励ましと希望を与えていただきました。特に教会セミナーでは、私もその働きのうちに豊かに加えていただきたく願いました。
神は真実なお方であり、最善を成してくださることを信じつつ、また、多くの祈りに感謝しつつ、なお主を誇りとしていきたく思っております。