同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 半年を振り返って —

玉城 春恵


「こういうわけで、このように多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いているのですから、私たちも、いっさいの重荷とまとわりつく罪とを捨てて、私たちの前に置かれている競走を忍耐をもって走り続けようではありませんか。信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。あなたがたは、罪人たちのこのような反抗を忍ばれた方のことを考えなさい。それは、あなたがたの心が元気を失い、疲れ果ててしまわないためです。」(ヘブル 12:1-3)」

  最初に開いた御言葉は、今年、年頭に与えられた御言葉です。この半年を振り返ると、日常生活の中でどれだけ御言葉を開き、自分の心を見つめ、思い巡らす時間を持つことができたのだろうかと問わされます。日々の家庭や社会生活においてなすべきことにして、ただただ身体に疲れを覚えて1日を終えてしまうような時が多く、それでも神様は変わらずご愛を注ぎ続けてくださり、教会の諸集会での兄弟姉妹のお証や讃美、お祈りや学びに励まされ、週ごとの牧師先生のメッセージに支えられ、ここまで歩ませていただけていることを感謝いたします。

 5月10日(土)の息子たちとの出来事、「お母さん、一本釣りでいいんだよ!」と教会から自宅に帰る車内で、突然息子たちから話されました。前週の教会セミナーでの学びを終え、教会学校の先生から教えられたことを実行したいとのことでした。次男はさっそく自宅に着くと、Sunday Kid’sのチラシを1枚持ち、もしかしたら遊ぼう!と言われるかもしれないからと、ゲーム機のコントローラーも持って、まだ教会に誘ったことのない学校のお友達の自宅へと出かけていきました。お友達の自宅に着くと、お友達は出てこず、お母さんだけの対応だったようですが、チラシを受け取ってくれたとのことでした。すがすがしい表情で帰ってきて報告し、もし明日来てくれたら、お母さんもちゃんと連絡をとれるようにラインを繋げてほしいと、私にも課題が与えられました。なかなか積極的な次男の行動に驚きつつも、前向きに取り組んでいる姿に嬉しく感じました。
また、長男は、小学校の支援学級と放課後ディで一緒に過ごしてきたお友達のことを思いました。そのお友達のお母さんとは、個人的にラインで繋がってはいましたが、一度教会のことを話した時に警戒されている雰囲気を感じたので、私自身声を掛けることに抵抗がありました。しかし、長男からSwitchを楽しんでもらいたい!との思いを聞いて、写真で撮ったチラシを載せ、長男の最近の様子や思いを伝え、ラインを通してお誘いしました。当日、誘った二人のお友達は来られませんでしたが、特に長男のお友達のお母さんからは、「明日は予定が入っていて行けないですが、また別の機会に誘ってほしい」と返信がきたのが、嬉しいことでした。次男のお友達のお母さんには、私自身まだ声を掛けられずにいますが、祈りつつチャレンジしていきたいと思います。
息子たちに励まされて、私ももう一度、福音伝道の働きにまた一歩踏み出せたことを感謝しております。必ずしも前進するばかりではないですが、まず、神さまが私を忍耐を持って愛し関わってくださり、今こうして救われて主と共に歩む幸いを与えられていることを心に留め感謝しつつ、変わらず立ち続けておられる教会の先生方、兄弟姉妹とともに、福音の働きの中を私たち家族も歩んでいきたく願います。  

(仙台聖泉キリスト教会会員)