同労者

キリスト教—信徒の志す—

わかふうふ、わかもん、いっしょに学ぼっ!

— ジェムズの劇について —

森田 心

「わが子よ。もしあなたが、私のことばを受け入れ、私の命令をあなたのうちにたくわえ、あなたの耳を知恵に傾け、あなたの心を英知に向けるなら、もしあなたが悟りを呼び求め、英知を求めて声をあげ、銀のように、これを捜し、隠された宝のように、これを探り出すなら、そのとき、あなたは、主を恐れることを悟り、神の知識を見いだそう。」(箴言 2:1-5)

 今年もまた、小学生から高校生までの教会学校の生徒たちの劇のチーム、ジェムズが5月の特別伝道集会の御用にあたりました。このチームで8年間そして16作になるほど長く続けてきました。始まった頃、1番上の生徒が小学3年生でしたが、その人がもう高校生になりました。今は1番年上の山本守兄が、3年前からですが、このチーム(9人)の中心的役割として、監督の役目を負っています。
 完成された劇は40~50分ほどのもので、決して簡単に出来上がるものではなく、多くの時間をかけ作り上げられます。先生方が指導し、やらせていくのではなく、この9人の生徒たちが一つ一つ積み上げて作っていきます。大切にしてきたものは、完成度の高さではなく、彼等の小さなたましいの内にある神を信じ伝える心です。まだまだ一人一人はぐらつきやすく、十分ではない若者たちですが、神はいつもそのような者たちに福音を委ねて下さっています。そしてその福音は、なによりも、そこに立った者の心を動かし、信仰を与えて下さいます。その事の為に私達は長く続けていくことを大切にしています。
 前回の劇では、9人のまとまり取ることが上手に出来なかった故に、本番の中でも不十分さが現れました。責任者として立っている守る兄は、そのことを強く感じとりました。その思いを持っていた兄弟の、今回の取り組みの中で私の目に止まったことは、練習の始めと終わりの時の真摯な祈りでした。まだ若い者たちなので、言う方も言われる方も同年代のための甘えや、温度差があり、今回でそのすべてが改善できるものではありませんでした。しかし、本番を直前に、劇に立つ方はもとよりたずさわったスタッフ全員を集めて兄弟は祈ってそこに望みました。今回の結果に答えを求めるのではなく、神に祈りをもって望み続けたその姿勢には彼の霊的成長があり、確かに神の養いがなされていることを見せていただきました。劇もその注がれた力に従って、多くの部分に変化を見ることができました。私もこのチームに加えていただいている一人として、更に続けられていくこの働きの中で、手を抜かずにこの9人と一緒に歩んでいきたいとの新たな心を持たせていただきました。感謝な伝道集会でした。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)

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