同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— この夏の祝福 —

sigenaga-san

茂永 進



「何事でも神のみこころにかなう願いをするなら、神はその願いを聞いてくださるということ、これこそ神に対する私たちの確信です。」(ヨハネⅠ 5:14)

 私の教会では昨年より8月にサマーキャンプを仙台市近郊の七ヶ浜町にありますジレットハウス(日本基督教団の宿泊施設)にて行うようになりました。
期間中のプログラムにリクレーションの時間があり、私は昨年同様に海釣りを企画しました。
昨年、惜しくも釣ることが出来なかった参加者の方々のことを覚えつつ、準備を進めました。
私が進めている中で、協力メンバーの森田穏兄より、参加予定の山本光明牧師と山本咲姉妹から昨年とは別な場所で釣りをしたい旨の要望があったことを伺いました。
早速、ジレットハウスに近くて釣果(ちょうか)の高い場所を探すことにしました。七ヶ浜町にある釣具店から情報を収集し、菖蒲田浜漁港という場所で、もう一人の協力メンバーの齊藤恵一兄と共に場所の下見と試し釣りもしました。
結果は1匹(恵一兄)、私はボウズ(釣果無し)でした。
私は非常に焦りました。再度、釣具店に駆け込み、何としても釣れる場所がないか尋ねました。
釣具店の店主より東宮浜なら必ず釣れるという回答でした。私は東宮浜に場所を決めて、祈りつつリクレーションの当日を迎えました。
 当日は朝から雨模様で釣りをするのは難しい状況となっていました。
しかし、私はあきらめきれず、万が一のために雨除けのタープも持参していたので、雨で消極的になっていた方々に積極的に声掛けをしました。

釣り経験者の石井勝兄に人数分の合羽を準備して頂き、東宮浜へ出発しました。
釣り場所の防波堤は、雨の為に先客の釣り人もいなくなり、一番釣れると言われている最高の場所に陣取ることが出来ました。雨は降ったり止んだりの状況でしたが、昨年釣れなかった方々も釣り上げて、参加者全員で26匹、カニ2匹を釣り上げました。私は心より神に感謝しました。
その後、ジレットハウスに戻り、夕食に釣れた魚を美味しく調理して頂き、サマーキャンプに参加された方々と共に味わうことが出来ました。
こんなに真剣に教会の方々と夢中になり、リクレーションを実行できたことは、私にとって本当に心に残る神の祝福です。
私は、昨年より教会の兄弟姉妹と共に、寄り添って生きることを神に示され、今まで気づくことの出来なかった、愛する方々の喜びや悲しみを、より共感し、祈れるようになりました。協力して下さる方々が増え信頼関係が深くなっていき、本当に感謝です。
来年もこの釣りを通して豊かな兄弟姉妹の交わりが出来るように祈り願います。


(仙台聖泉キリスト教会会員)